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[ひねもす俳句] の一覧

「ひねもす俳句」なんてカテゴリーを

(2004/06/27 掲載)

「ひねもす俳句」カテゴリを作ってみます。
コビンちゃんに俳句でコメントをつけるという、シチめんどくさい表現をしているので、俳句のカテゴリ作ったら載せる?と打診をしたところやってみてもいいという返事が。
申しおくれましたが、俳句投稿者は勝美さん(粟村父)です。

東京大仏TVチームが写真を撮り、それに合わせた句を付けてもらいます。
私にはどーもインチキくさい句に思えますが、けっこういいなぁと思える句もまた、勝美さん作ります。
俳句そのものへの感想はもちろん、何でも構いませんので気になったらコメントつけていただけると、本人ますますいい気になります。
短いセンテンスで空気感を伝える俳句はblogに最適!という後付けの理由も農宗が捻りだしました。
てなわけで、早速今日からレッツラゴー。


Posted by crip at 12:13 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:別所沼の巻1

(2004/06/27 掲載)


別所沼
逆しまに揺らぐ梅雨入りの木々の影 /勝美

別所沼公園内の小道

緑蔭のやしろへ朱き橋渡る /勝美


Posted by crip at 12:16 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:別所沼の巻2

(2004/06/28 掲載)


風の神コツアルケアトル
風神像の遠まなざしの先は虹 /勝美

別所沼近くの廃屋
玄関に読めぬ表札黴の家 /勝美


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ひねもす俳句:夕暮れの巻

(2004/07/03 掲載)


夕暮れの大工
夕焼やあと一本の釘を打ち /勝美

夕暮れの街
夕焼の底より夜の街開く /勝美


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ひねもす俳句:夏の扉の巻

(2004/07/06 掲載)


商店街の笹飾り
投票に行かうと誓ふ星まつり /勝美

八百屋の店先
値札付け替へても西瓜売り残す /勝美


Posted by crip at 19:24 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:小さきものたちの巻

(2004/07/10 掲載)


店先の金魚
金魚一匹過保護して太らしむ /勝美

路地の猫
町内の猫の寄り合ふ夕薄暑 /勝美


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ひねもす俳句:夏の気配の巻

(2004/07/15 掲載)


青い無花果
葉に載せて無花果三つ賜はりぬ /勝美

いつかの空
雲の峰貧しき町はしづかなり /勝美


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ひねもす俳句:イタリアからの写真

(2004/07/18 掲載)


イタリア上空
窓外ははや梅雨雲のなき異国 /勝美

ヴェネツィアにて
ゴンドリエ棹さすあたり天の川 /勝美


Posted by crip at 23:36 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:ローマ/ボローニャ

(2004/07/24 掲載)


ローマ・テルミニ駅前の合歓の木
旅人の列車待つ間や合歓の昼 /勝美

ボローニャのアーケード
回廊の大暑や柱ゆるぎなき  /勝美


Posted by crip at 08:46 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:それぞれの夏

(2004/08/02 掲載)


セミの抜け殻つきの塀
ポンペイの遺骸にも似て蝉の殻 /勝美

マルタの砂浜
星砂を波の洗ひし今朝の秋 /勝美


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ひねもす俳句:夏の朝・夏の夕

(2004/08/06 掲載)


朝顔の花
予定調和や朝顔の紺開く  /勝美

夕日をうける用水路
柳散る川面やバルビゾンの空 /勝美


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ひねもす俳句:

(2004/08/10 掲載)


時計台
開幕の刻待ちゐたる残暑かな  /勝美

花火大会
奇を衒うことなき線香花火好き /勝美


Posted by crip at 19:54 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:創る夏、壊れた夏

(2004/08/16 掲載)


クレーン
蓑虫や貼紙に記す移転先 /勝美

壊れた階段
ひぐらしや改修遅々の被災跡 /勝美



Posted by crip at 16:37 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:山の夏

(2004/08/22 掲載)


曇りの日
低山の低きにありて秋の蝉 /勝美

田の原湿原
木道に人影見えず山残暑 /勝美



Posted by crip at 05:20 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:山の夏その2

(2004/08/24 掲載)


ウメバチソウ
千載の一遇得たり梅鉢草 /勝美

見下ろす山
限り無く雲湧く高きに登りけり /勝美



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ひねもす俳句:秋の夜

(2004/09/01 掲載)


やきとり屋
敬老日ひとりで祝ふ酒苦し /勝美

飲み会の日
話まだ尽きず夜長の街にまで /勝美



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ひねもす俳句:秋の食卓

(2004/09/07 掲載)


さつまいも
命綱たりし甘藷や母は亡き /勝美

手作りパン
パン焼いてひとり夜長を紛らはす /勝美



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ひねもす俳句:身近な秋より

(2004/09/12 掲載)


八百屋に並ぶ栗
焼栗やつぶさに巴里の街の地図 /勝美

リンドウの花
竜胆や浅間に煙り低く垂れ /勝美


Posted by crip at 23:51 | コメント (3) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:紅い花

(2004/09/19 掲載)


彼岸花
曼珠沙華沈む夕日に立ち尽くす /勝美

ケイトウ
鶏頭花本家分家は庭つづき /勝美


Posted by crip at 11:28 | コメント (3) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:昼の空夜の空

(2004/09/29 掲載)


彼岸花
満ち足りて猫眠りをり鰯雲 /勝美

ケイトウ
犯罪の多き無月の街なるよ /勝美


Posted by crip at 14:54 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:秋の雨 

(2004/10/09 掲載)


雨の舗道
秋時雨今日も駅まで同じ道 /勝美

雨の街並
秋霖や空きの埋まらぬ駐車場 /勝美


Posted by crip at 07:16 | コメント (2) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:小さな吃驚

(2004/10/14 掲載)


ススキ
しろがねの無垢のひかりのすすき原 /勝美

10月6日の夕空
善人で通す毎日秋の雲 /勝美


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ひねもす俳句:秋の赤

(2004/10/19 掲載)


今年はざくろ豊作!
落ちてなほ哄笑止まぬ石榴の実 /勝美

赤とんぼを何匹も発見
草むらにかしぐ板碑や秋茜 /勝美


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ひねもす俳句:秋の日曜日

(2004/10/26 掲載)


むかごはおいしい
零余子(むかご)蔓引けば雨粒降り掛かり /勝美

お蕎麦やさん
昼酒は蕎麦屋に限る酔芙蓉 /勝美


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ひねもす俳句:古都の晩秋

(2004/11/13 掲載)


京町家の坪庭
坪庭の紅葉明かりや虫籠窓 /勝美

水路閣
水澄める古都に異彩の水路閣 /勝美

高瀬川の一之船入
高瀬川一之船入落葉舟 /勝美

金福寺の山茶花
山茶花の白のはらりと芭蕉庵 /勝美

金福寺
小春日和蕪村の墓へ参らんか /勝美

身替わり猿
厄除けの猿を軒端に年の暮 /勝美


Posted by crip at 18:33 | コメント (3) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:浅い冬

(2004/11/23 掲載)


南天
ならまちの無住寺ひそと実南天 /勝美

八つ手
商ひの地酒ずらりと花やつで /勝美

蒲団干し
有り余る日をふんだんに干蒲団 /勝美


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ひねもす俳句:小春日

(2004/12/14 掲載)


あかい実
はや灯す家そちこちや枯れいばら /勝美

近所のお地蔵さん
数へ日の街角に立つ石地蔵 /勝美

オバQ!
冬ざるる時代遅れの古遊具 /勝美


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ひねもす俳句:年の瀬の雪

(2004/12/31 掲載)


ロウバイ
臘梅や俄に白きものの舞ふ /勝美

けっこう積もりました
雪掻きは他人まかせや街眠る /勝美


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ひねもす俳句: 冬の午後 

(2005/01/13 掲載)


別所沼の鳩
雪消えし地になすことのなき土鳩 /勝美

いい天気の午後でした
午後の日をかへすさざ波寒の入 /勝美


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ひねもす俳句:早春へむかう

(2005/01/21 掲載)


リュウノヒゲ
風雲の兆しも見えず竜の玉 /勝美

水仙
水仙や屈(かが)む高さの香に浸り /勝美

野鳥1羽
さへづりの仲間待つ間の一呼吸 /勝美


Posted by crip at 17:09 | コメント (3) | TrackBack (2)

ひねもす俳句:春を待つ

(2005/02/11 掲載)


梅の木
ひと雨に梅開かんとする予感 /勝美

つぼみの沈丁花
住むひとの絶えたる家や沈丁花 /勝美

凧上げ
揚げ渋る凧に因果を含めけり /勝美


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ひねもす俳句:早春の午後

(2005/02/23 掲載)


裏通りの夕暮れ
梅の香のひそと漂ふ裏通り /勝美

薄い月がでてた
鳥雲に惰性でテレビドラマ見る /勝美


Posted by crip at 12:45 | コメント (3) | TrackBack (1)

ひねもす俳句 春愁

(2005/03/08 掲載)


梅まつり
梅の下世間話に花咲かす /勝美

馬酔木
青丹よき古都の大路や花馬酔木 /勝美

裏道の木
花冷えや入り日を透かす欅の木 /勝美

越生弘法山
春愁や山といふには低すぎて /勝美


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ひねもす俳句 : 春の訪れ

(2005/03/18 掲載)


町を見下ろすビッキー
つながれて犬春愁を逃れ得ず /勝美

マンションの風グルマ
かざぐるま一つ止まればみな止まる /勝美

屋根の上の猫
出動の時間の待てず恋の猫 /勝美


Posted by crip at 21:07 | コメント (3) | TrackBack (0)

ひねもす俳句:蛙もさわぐ春

(2005/03/28 掲載)


サンシュユの花
山茱萸の花の星雲黄に烟る /勝美

晴天の木
彼岸会(ひがんえ)の風まだ硬き雑木山 /勝美

トノサマガエル
みづからの声に驚愕して蛙(かはづ)/勝美


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ひねもす俳句:春の空

(2005/03/31 掲載)


コブシの花
青空に白を象嵌花辛夷 /勝美

横浜大桟橋
みちなきをゆき踏青の果ては海 /勝美

大桟橋の夕暮れ
花ぐもり行き交ふひとのなきデッキ /勝美

横浜の夜景
花冷えの宵を粧(よそほ)ふ観覧車 /勝美


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ひねもす俳句:春の花々

(2005/04/09 掲載)


夜桜
夜桜のための雪洞はや灯る /勝美

バイモ
敬虔に祈る姿や花貝母(ばいも) /勝美

イカリソウ
みづからを繋ぎ止めゐし錨草 /勝美

アネモネ
アネモネや風の便りの故郷のこと /勝美

ひなげし
潮騒やひなげし揺るるばかりなり /勝美


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ひねもす俳句:桜も過ぎて

(2005/04/22 掲載)


喜多院の池
八つ橋の板のじぐざぐ夏はじめ /勝美

招き猫みくじ
招き猫ひとつ売れけり初夏の寺 /勝美

街のパン屋
麦秋やフランスパンの焼き上がり /勝美

八重桜
春疾風枝を離るるもの哀れ /勝美


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ひねもす俳句:五月

(2005/05/03 掲載)


たんぼは田植えしたばかり
ビルの影崩すさざ波植田水 /勝美

与野公園の池
若葉影映してゆらぐ池の面 /勝美

彩の国芸術劇場の内部
影を生む光射し込む聖五月 /勝美

へんな鍵店
防犯の鍵に安堵や五月闇 /勝美


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ひねもす俳句:普通の日々

(2005/05/21 掲載)


薔薇の花
はなびらをベッドに散らし薔薇の夢 /勝美

100円パーキングのヒメジョオン
測量の器材どさりとヒメジョオン /勝美

高水三山
緑蔭に座すや睡魔に襲はるる/勝美

近所の更地
住み古りし地は片蔭もなく更地 /勝美


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ひねもす俳句:続・普通の日々

(2005/05/24 掲載)


ナスのショウガ醤油
夕餉には未だ日の高し焼きなすび /勝美

エビチリ!
舌火傷しさうに辛し汗にじむ /勝美

スズメと思いきやツバメだ
巣に帰ることも忘れて夏燕 /勝美

ツバメの巣
燕の子並ぶは歳の順なるや /勝美


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ひねもす俳句:パリの日々

(2005/06/10 掲載)


飛行機の翼
山開きたる雲中をひたに飛ぶ /勝美

セーヌ川
涼しさや水に流せしよしなごと /勝美

フランス窓
窓開けて種を飛ばせりさくらんぼ /勝美

スーパーの野菜売り場
巴里祭の市場青果を山と積み /勝美

セーヌ川橋の上
夏野より流るる水の果て大河 /勝美


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ひねもす俳句:ナント滞在

(2005/06/11 掲載)


ナントの街
雷の気を集め尖塔そそり立つ /勝美

ナントの路地
切り通しめきし路地裏昼寝どき /勝美

カテドラル
白南風(しろはえ)に白さ益しけりカテドラル /勝美


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ひねもす俳句:ナント滞在その2

(2005/06/12 掲載)


ナントのホテルから
風死せりメインロードに街の音 /勝美

スーパーマーケット
今日明日の食料山と買ひ薄暑 /勝美

蕎麦粉のクレープ
ガレットを食ひつつ思ふ冷奴 /勝美


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ひねもす俳句:梅雨の中休み

(2005/06/23 掲載)

ハグマノキ(スモーク・ツリー)
スモークツリーと知らで学生憩ひけり /勝美

食料品店
缶詰で済ます一食キャンプ村 /勝美

建物の裏側
人生の裏側寂し夏廃墟 /勝美


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ひねもす俳句:夏の花

(2005/07/02 掲載)

蓮のつぼみ
古代蓮濁世(じよくせ)の花として開く /勝美

お地蔵さんの足元
三伏や地蔵の供花のすぐ萎れ /勝美

下野(シモツケ)
しもつけや幼きころの鹿の子帯 /勝美


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ひねもす俳句:火・風・雨

(2005/07/12 掲載)

ノウゼンカズラ
凌霄花(のうぜんか)しきりに焔したたらす /勝美

せとものやの風鈴
風鈴屋風に客寄せ任せけり /勝美

雨の横断歩道
梅雨さなか老眼とみに進みけり /勝美


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ひねもす俳句:真夏の草木

(2005/07/27 掲載)

空き地に咲いたアザミ
野あざみの茂みにも穴着弾地 /勝美

真夏の街路樹
傷口に樹脂吹き出せり酷暑の木 /勝美


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ひねもす俳句:夏の低山

(2005/08/06 掲載)

木漏れ日の山路
木洩れ日の斑が飾る蟻の道 /勝美

トラノオとカミキリ
天牛(かみきり)のしとねにしだらなき姿 /勝美

城山の茶屋
山上にゐて涼風に身を任す /勝美


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ひねもす俳句:暦ではとうに秋

(2005/08/17 掲載)

商店街のガチャガチャ
がちゃがちゃの一つ一つにある個性 /勝美

 註: がちゃがちゃ=くつわ虫
夏休み後半の夜空
テロ続く地や銀漢の尾の彼方 /勝美


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ひねもす俳句:夏から秋へ

(2005/08/23 掲載)

自家製うめぼし
皺深き貌となるまで梅を干す /勝美

古道具屋の店先
塵払ふ敬老の日の古道具 /勝美


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ひねもす俳句:秋始め

(2005/09/11 掲載)

風力計
鳥渡る風車見る見る遠ざかり /勝美

台風の次の朝
街の声常に戻るや台風過 /勝美

売地
売出しの更地に残る虫の声 /勝美


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ひねもす俳句:残暑の山にて

(2005/09/18 掲載)

マツムシソウ
遠目にも松虫草と判る色 /勝美

キャンプの晩飯(ポトフ)
ポトフ鍋主役を秋の野菜とす /勝美

浅間大滝
ほとばしる水の白さよ秋の滝 /勝美


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ひねもす俳句:秋のとばくち

(2005/09/25 掲載)

でか瓢箪
青ふくべ物いはざれば腹ふくれ /勝美

すこしだけ紅葉
粧ひの整はぬまま初紅葉 /勝美

アザミとハナムグリ
美しきものは美を呼ぶ秋あざみ /勝美

初秋の竹林
竹の春風百幹を離れざり /勝美


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ひねもす俳句:霧雨の夜

(2005/10/05 掲載)

テールランプ
秋霖や尾燈の光る帯しきり /勝美

夜の踏み切り
肌寒し通過電車の起こす風 /勝美

雨傘
哀しみの身に霧雨の傘重し /勝美


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ひねもす俳句:食欲の秋

(2005/10/13 掲載)

蜜柑
山猿の謀議しきりや蜜柑山 /勝美

栗の渋皮煮
団欒の灯に甘露煮の栗の艶 /勝美


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ひねもす俳句:秋の路

(2005/10/14 掲載)

金木犀
木犀の金の降る径至福の歩 /勝美

赤い実の花水木
花水木の実の色付きし被災の地 /勝美


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ひねもす俳句:冬の前ぶれ

(2005/10/26 掲載)

眠ってると思いきや起きてたカエル
冬眠の迫るかはづの思ふこと /勝美

路地の落書き
落書きに意味あるごとし冬ざるる /勝美


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ひねもす俳句:旅の空

(2005/11/13 掲載)

京都西陣ちかくの路地で
はや冬は塀のそばまで来てをるぞ /勝美

ならまちの無人販売所
冬ざるる町や無人の販売所 /勝美

奈良公園の落ち葉
道具立てよし語らひの場の落葉 /勝美

浜松ガーデンパークの殿様バッタ
いのちまだ漲る冬の飛蝗かな /勝美

レンタカーの車窓から
高速路は名残の空へつづきけり /勝美

カーナビ
神の旅カーナビといふ優れもの /勝美


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ひねもす俳句:ふけゆく秋

(2005/11/24 掲載)

野火止用水の散歩道
野火止のそぞろ歩きや冬日濃し /勝美

逆光のもみじ葉
冬の朝血潮漲る掌をかざし /勝美

紅葉に群がるカメラ中年
被写体に移ろふ影や日短か /勝美

古びた石灯篭
石塔の欠けるにまかせ寅彦忌 /勝美

墓地の珊瑚樹
珊瑚樹の実や御利益の降るごとく /勝美

紅葉ごしのお堂
紅葉散る一期一会を旨として /勝美

鐘突きする坊さん
鐘の音に紅葉散りゆくばかりなり /勝美


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ひねもす俳句:冬支度

(2005/12/07 掲載)

金満源のニラレバセット
聖夜の御馳走ささやかに中華めし /勝美

近所のお宅のイルミネーション
電飾に心算砕くクリスマス /勝美

くっきり夕富士
また明日も見たし寒夕焼けの富士 /勝美

アカスジキンカメムシの幼虫
冬の虫とて椿象(かめむし)に御座候 /勝美


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ひねもす俳句:歳の暮れ

(2005/12/30 掲載)

冬空と桐の木
一切をかなぐり捨てて今冬木 /勝美

冬日の猫
恋猫の影黒猫として添へり /勝美

道端の松飾り売り
門松や耐震偽装マンションに /勝美


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ひねもす俳句:年始

(2006/01/04 掲載)

犬が見てる
去年今年犬小屋ほどの家住まひ /勝美

干し大根
掛け大根憂き世の風に乾びゆく /勝美

商店街の福袋
買初の袋に詰まるほどの福 /勝美


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ひねもす俳句:三寒四温

(2006/01/28 掲載)

魚屋の店先
さかなやの切身ひとしく春の色 /勝美

雪で遊ぶこども
受験子の眼に春雪の窓明かり /勝美

雪掻きする人
雪掻いていつしか軽くなる心 /勝美


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ひねもす俳句:節分も過ぎて

(2006/02/07 掲載)

文鳥
鳥帰るべしと文鳥独りごつ /勝美

チョコレート
一杯のショコラ召しませ春の風邪 /勝美

花屋の店先
春なれば鉢植え色を溢れしむ /勝美

改装中の店舗
春寒し改装遅々の貸店舗 /勝美

文鳥その2
文鳥の嬉々と遊ぶや水温む /勝美


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ひねもす俳句:冬のおわりに

(2006/02/21 掲載)

練馬の畑
畑焼いて夕べの祈り捧げけり /勝美

産毛の新芽
木の芽晴こんがりとパン焼き上がり /勝美

春間近の公園
ベンチとは春愁の身の置き処 /勝美

遊歩道の梅
兜太ゐず青鮫もゐぬ梅である /勝美


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ひねもす俳句:春浅し

(2006/03/02 掲載)

雨空の街路樹
街路樹の目覚め未だし春遅々と /勝美

バーの店内
ほほづゑに待つ身をあづけ春の宵 /勝美

京のお弁当
三月のよろこびに充ち京弁当 /勝美

中野駅の構内
啓蟄の人人人や音立てて /勝美

カランコエ
春のよろこび運び来しカランコエ /勝美


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ひねもす俳句:春の光

(2006/03/16 掲載)

フェンスの菜の花
鉄柵をしめ菜の花の収容所 /勝美

雪割草
何時か子も跼み看るべし雪割草 /勝美

春の池
巣離れの鮒に誘ひの鉤下ろす /勝美

紅梅のある坂
紅梅の彩に余情の有り余る /勝美

風に揺れるネコヤナギ
揺り起こす風に目覚めて猫柳 /勝美


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ひねもす俳句:春、始まる

(2006/03/28 掲載)


白い空と白木蓮
白木蓮の高きは雲に届きたり /勝美

用水路に咲く桜
句碑の字をなぞる指先花の冷え /勝美

ゆれる柳
青柳の水には遠き枝の丈 /勝美

ゆれる芽柳
風つかむには幼くて柳の芽 /勝美

魚肉ソーセージ
装ひを剥けば均一新社員 /勝美


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ひねもす俳句番外編:朝霞黒目川吟行

(2006/04/05 掲載)


黒目川の桜堤
花はこぶ川面さわがし里の昼 /農宗

川べりのベンチで喰いたし桜餅 /淳子


桜
花の下ベンチに憩ふ老夫婦 /妙子

留守番を犬にまかせて花見茣蓙 /勝美


鴨もたくさん
桜しべ小鴨に触れて流れゆく /妙子

菜の花の香や携帯のメール打ち /勝美


菜の花畑
三月菜なほ咲きほこる土手日向 /農宗

せわしなく蜂の飛び交う畑は黄 /淳子


どこかの幼稚園児たち
赤帽の園児ぞろぞろ犬ふぐり /勝美

飛行機雲と桜
さくら咲く飛行機雲の一文字 /勝美

定食を待つ間もどかし花疲れ /勝美


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ひねもす俳句:それぞれの春

(2006/04/15 掲載)


カフェテラス
パリジェンヌ来ず花冷えのカフェテラス /勝美

春の荒川土手
春深む日差しのなかの家族愛 /勝美

モスバーガー前のサラリーマン
風薫るハンバーガーの香を乗せて /勝美

チューリップ畑
キャンデイの包み紙ですチューリップ /勝美

桜の花も終わり
花降らせ自らの座を荘厳す /勝美


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ひねもす俳句:黄金週間

(2006/04/30 掲載)


光が丘ダイエーの鯉のぼり
屋内で意気の揚がらぬ鯉のぼり /勝美

徳石公園
春惜しみあふかに車座の遊具  /勝美

赤塚万葉植物園
見詰められ出るに出られぬ蟇 /勝美

牡丹の花盛り
傘差してお目見得歌舞伎めく牡丹 /勝美


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ひねもす俳句:五月

(2006/05/08 掲載)


薔薇と虫
差し伸べし手に容赦なき薔薇の棘 /勝美

GWの少年野球
風薫るチームは作戦会議中 /勝美

ネギ坊主
葱坊主お前はおまへ俺はおれ /勝美

道端に座るおばちゃん2人
母の日の介護する母される母 /勝美

武蔵浦和駅構内のこいのぼり
商戦の最前線の鯉のぼり /勝美


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ひねもす俳句:梅雨間近

(2006/05/18 掲載)


玄関先で傘を干す
有るだけの傘の出番や走り梅雨 /勝美

休日の玄関先
梅雨寒をかこつ出前の食器かな /勝美

ヘビイチゴ
匍へばとてとぐろは巻かず蛇苺 /勝美

雨の池
睡蓮と雨の波紋のせめぎあひ /勝美


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ひねもす俳句:六月

(2006/06/02 掲載)


禿頭
父の日も凡そをベンチにて過ごす /勝美

梅雨前の夕暮れ時
半夏生街収縮を繰り返す /勝美

蔦のからまる街路樹
蔦茂るひとは道路を歩くべし /勝美

冷凍マナガツオ
祇園会の馳走に焼くやまながつお /勝美


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ひねもす俳句:梅雨さなか

(2006/06/16 掲載)


駐車場の草花
化物のごとく草伸び梅雨晴間 /勝美

築土八幡近くの坂道
父の日の遊び相手を勤めけり /勝美

ガクアジサイ
息吹き込んで紫陽花を膨らます /勝美

尻尾がちょっと切れたトカゲちゃん
牧神の座の切株を守る蜥蜴 /勝美

玄関前のポメラニアン
ゆゑありて外に繋がれ蚤取粉 /勝美


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ひねもす俳句:イキモノ五態

(2006/06/27 掲載)


ドクダミの八重
どくだみの増殖鬱の始めとす /勝美

屋上のミツバチ
みつばちの戸別訪問梅雨晴間 /勝美

猛犬注意
猛犬の尻は隠れずはたた神 /勝美

桜の木に這うナメクジ
なめくじり読めぬ仮名釘流の跡 /勝美

プチトマトのテントウムシ幼虫
やがて着る天道虫の星の服 /勝美


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ひねもす俳句:夏の食

(2006/07/14 掲載)


四葉のトマト
出生率低下傾向トマト熟る /勝美

高野の水大福
夏さなか水大福の笹の青 /勝美

光が丘のソフトクリーム
ソフトクリームの先端へと舌の先 /勝美

八百屋のスイカ
合戦小屋の楽しみは西瓜なり /勝美

萬店のうなぎ
うなぎ飯胎児ごとりと動きたり /勝美


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ひねもす俳句:真夏の陽射し

(2006/08/03 掲載)


アゲハ蝶
旅立ちの刻迫りけり揚羽蝶 /勝美

ひまわり
ひまわりのタイトルバック懐かしく /勝美

コップの底の光
セッションのジャズに手拍子晩夏光 /勝美

ウバユリ
手折るには忍びぬ百合の気品かな /勝美

ブラックベリー
すぐり熟る開拓農の丸木小屋 /勝美


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ひねもす俳句:すでに秋が

(2006/09/14 掲載)


空き地のバイク
草むらに姿を見せし昼の虫 /勝美

赤塚縁日の阿波踊り
練習の成果まちまち阿波踊り /勝美

縁日の綿あめ屋台
綿菓子のやうな雲浮く秋祭り /勝美

生後28日の足の裏
長き夜の嬰の足裏見て飽きず /勝美


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ひねもす俳句:深まりゆく秋

(2006/10/16 掲載)


おまけしてもらった天津甘栗
栗むいて指の汚れを訝しむ /勝美

ハロウィン関連売り場
ハロゥインかぼちゃの果たすべき役目 /勝美

秋晴れ
出来たての雲の切れ端秋の空 /勝美

赤い月
秋の夜やロマンス色のネオン点き /勝美


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ひねもす特別版

(2006/11/17 掲載)

第二十一回国民文化祭2006やまぐち文芸祭俳句大会において
この、ひねもす俳句の作者の次の作品が社団法人俳人協会賞を受賞しました。

 灯を入るる頃となりけり夏座敷 /勝美

作者は山口まで招待を受け、表彰式に臨みました。
俳句大会in山口
ついでに、瑠璃光寺、雪舟庭、サビエル記念聖堂などを見学した折のひねもす。


瑠璃光寺
瑠璃光寺池に冬めく塔の影 /勝美

雪舟庭
石庭の黙(もだ)の深しよ石蕗の花 /勝美

ザビエル
絵硝子の冬日微塵や祈る背に /勝美


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ひねもす俳句:初冬の路地

(2006/12/04 掲載)


枯れ葉のベンチ
枯葉のベンチ相寄らぬ影ふたつ /勝美

ネットに捕られたミカン
寒禽とネット越しなるご対面 /勝美

枯れ葉の公園
大勢の子供の去りし枯葉かな /勝美

さびれたアパート
独居房めくアパートも冬日濃し /勝美


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ひねもす俳句:師走の街

(2006/12/21 掲載)


枯れた草花
草枯れて芯の強さを残したる /勝美

漢方薬局の棚
数へ日や漢方薬の早き減り /勝美

今年の白菜は…
尻向けて白菜はしたなかりけり /勝美

玄関先で白菜干し
白菜のすでに萎びてをりしかな /勝美

クリスマスの街かど
聖樹ただ単に広告塔の役 /勝美

美容室の中で
外しけりショールに絡む鬘の毛 /勝美


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ひねもす俳句:年明けて

(2007/01/14 掲載)


大仏
何気なく大仏在(おは)す初写真 /勝美

臼と杵
餅つきの夢や隠居の臼に杵 /勝美

露店
参道に並ぶ露店や初詣 /勝美


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ひねもす俳句:冬の晴れた日

(2007/01/20 掲載)


植木職人
空を切る音剪定の上り詰め /勝美

パンジーを飾る家
福は内なりパンジーを飾る門 /勝美

トラックの荷台
春寒し荷台大きく口を開く /勝美


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ひねもす俳句:早い春

(2007/02/16 掲載)

梅林
梅の木の影に我が影重ね踏む /勝美

昼寝猫
春昼の鼠は猫を恐れざり /勝美

紅梅
紅梅の浄土へ上る縄梯子 /勝美

乙女椿
乙女の間短き乙女椿かな /勝美


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ひねもす俳句:梅満開

(2007/03/05 掲載)

ミモザ
見もされぬことにも馴れて花ミモザ /勝美

池のカエル
浮き浮きか将(はた)憂き憂きか蛙出づ /勝美

合戦
梅凛々幼き武者の勢揃ひ /勝美

猫
挨拶はものの順序よ恋の猫 /勝美


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ひねもす俳句:春うらら

(2007/03/23 掲載)

庭先
混沌は宇宙にも似て桜草 /勝美

春の狸
四月馬鹿化けもせでゐる陶狸 /勝美

春の柳
柳見て和まぬものはなかるべし /勝美

春の土手
春の土手丸太の如く臥すもよし /勝美

春の銅像
少女らのワルツは永久(とは)にうららけし /勝美


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ひねもす俳句:黒目川桜散歩

(2007/04/06 掲載)

ベビーカーで花見
春塵に押されて土手のベビーカー /勝美

桜土手
みどりごの周りに座り桜土手 /勝美

桜の花びらが覆う畝
菜園の畝浮きたたす花の屑 /勝美

菜の花畑
丈伸びし菜の花迷路めく畑 /勝美

濁った川を泳ぐ鴨
一雨に川濁れども残る鴨 /勝美

川風の渡る土手
川風の触れてゆきたる柳かな /勝美

ベンチの男2人
食べ終へし葉をてのひらに柏餅 /勝美


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ひねもす俳句:春深む

(2007/04/23 掲載)

おたまじやくし
天球に星あるごとく水に蝌蚪 /勝美

お稲荷さん
風炎や殺生石と化す狐 /勝美

チューリップ
ターバンに焚きこむ香や鬱金香 /勝美

チューリップアップ
腹割って話せば解るチューリップ /勝美

つつじ
うつろはぬものとてなけれ白躑躅 /勝美


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ひねもす俳句:風薫る

(2007/05/04 掲載)

鯉のぼり
緑陰に憩ふごときの鯉の群 /勝美

新緑の空
空青し青葉若葉の葉の狭間 /勝美

たくさんの莟をつけたジャスミン
鼻腔襲へりジャスミンの香の波動 /勝美

木漏れ日の道
木洩れ日の迷彩色に兵の蟻 /勝美


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三連ゲット!

(2007/05/04 掲載)

nobori.jpgひねもす俳句の作者、勝美さんは、ひねもす以外にも、あちこちの句会に参加したり投稿したりと、日々俳句づくりに勤しんでいるわけですが、この春に3つ、投稿した俳句が選ばれたそうです。
まずは、三重県の「山の一句」にて佳作。

 峰遠し夜露のつたふ遭難碑 /勝美

お次は、地球ボランテイア協会の「あなたの一句が地球を救う」にて佳作。

 巻尺を延ばし極暑の地を測る /勝美

次回は「秀逸」を狙う、と作者の弁。
そして、第三回蕪村結城賞全国大会にて、つむぎ賞(選者特選句)を受賞。

 塔あらば塔の高みにつばくらめ /勝美

毎日やってるだけのことはあって、他のことはさておき「俳句はすぐできる」らしいです。 入選とか佳作とか評価とか、選ぶ側の観点や基準によって変化するものなので、私はそんなに重要じゃないとは思います。だけど俳句に限らず、選ばれるものには、素通りできない何かがあると考えていいのだとも思います。 とにもかくにも、うれしい春ですね。
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ひねもす俳句:梅雨間近

(2007/05/28 掲載)

どくだみの花
どくだみの防臭効果期待薄 /勝美

しろつめ草
子に作らんしろつめ草の冠を /勝美

色づき前の紫陽花
紫陽花は定めの色を待つばかり /勝美

洗濯日和
干し物を潜り集金人薄暑 /勝美

平屋の屋根
下町の梅雨待つ屋根の波しづか /勝美


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ひねもす俳句:入梅

(2007/06/14 掲載)

くちなしの花
くちなしの香に居住まひを正しけり /勝美

児童公園の水たまり
梅雨空の断片ここに潦(にはたづみ) /勝美

鈴なりのビワ
駐車場をあぶれて枇杷の熟るる下 /勝美

ピーマン
ピーマンのがらんどうめく夏座敷 /勝美

デカ赤カブ
滝しぶき赤かぶ洗ふ百姓女 /勝美


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ひねもす俳句:ふだんの町で

(2007/06/25 掲載)

朝焼けの街
朝焼の薄れてゆけば只の町 /勝美

雨降りの商店街
年金の話も湿る戻り梅雨 /勝美

畑を分譲中
間取図を描く風鈴のすでに鳴り /勝美

雨の緑道
緑蔭に哲学中の石である /勝美

とうもろこし
唐黍や姉様人形遊びせし /勝美

枝豆
暗がりに飛ぶ枝豆を目の端に /勝美


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ひねもす俳句:夏へ

(2007/07/05 掲載)

赤ちゃんの手と雨粒
幼な手の汚れな染めそ原爆忌 /勝美

雨の池
次の鉾待つ間も濡れて佇める /勝美

プラム
プラム盛る器の白し巴里祭 /勝美

雨の花屋
青梅雨の街角愉し花溢れ /勝美

ひまわり
向日葵の後ろめたさのなき自信 /勝美


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ひねもす俳句:植物四態

(2007/07/20 掲載)

秋薊
町衆の寄り合ふやしろ秋薊 /勝美

ダチュラ
花ダチュラ夜の静寂のニニロッソ /勝美

コンロンカ
ペガサスや遥けき此処はコンロンカ /勝美

冬瓜
冬瓜や蔓を身重の支へとす /勝美


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ひねもす俳句:夏祭り

(2007/08/01 掲載)

今日は浴衣で
わたくしの時間と場所へ浴衣掛 /勝美

近所の稲荷神社
末社にもあまねく西日射しにけり /勝美

別のお稲荷
出番待つ祭提燈うらがなし /勝美

神社で盆踊り
宵闇に集ふ笛かた太鼓かた /勝美


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ひねもす俳句:港の街にて

(2007/08/07 掲載)

横浜開港記念館
海の日に訪ふや開港記念館 /勝美

開港記念館の階段
階段は糸瓜の仲間蔓伸ばす /勝美

開港記念館の窓越しの外の風景
名月を取り込む位置に窓開く /勝美

開港記念館踊り場付近
西日射すエントランスに靴ひびく /勝美


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ひねもす俳句:うつろう季節

(2007/08/28 掲載)

カマキリ
流れゆく蟷螂机龍之助 /勝美

擬態の魚
ネグリジエの魚眠れず月上る /勝美

水族館大水槽
水中に暮らす他なき極暑かな /勝美

ぼんやり魚
秋思ふと魚であること忘じけり /勝美

花火大会
背負ふ子の爆睡花火始まるに /勝美

夕方
秋夕焼何処までつづく温暖化 /勝美


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ひねもす俳句:秋、序の口

(2007/09/10 掲載)

ガチャガチャ
一部屋に雑魚寝の憂き目秋遍路 /勝美

ポップコーン
変貌の極の唐黍ポプコーン /勝美

オクラ
オクラ玉込めてクレーの射撃かな /勝美

三日月
新月や細る暮らしの詮もなし /勝美

花嗅ぐ犬
蜩やビクターの犬ならずとも /勝美


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勝美さん「特選」&「NHK大分局長賞」をゲット!

(2007/09/18 掲載)

ひねもす俳句の勝美さんが、NHK学園生涯学習フェステイバル別府俳句大会で、特選とNHK大分放送局長賞を受賞されました!
勝美さんから届いたメッセージがこちら↓

NHK学園生涯学習フェステイバル別府俳句大会で、

   香水の空き瓶恋の数ほどに /勝美

が、「湾」主宰大岳水一路先生の特選とNHK大分放送局長賞を
頂きました。別府俳句大会壇上で、それぞれ賞状と賞品を授与
されました。今回は、デジカメ持参しなかったのが悔やまれる。
もっとも、携帯で写メール出来たのに。

「蕗」主宰 倉田紘文先生に次の二句を佳作に選んで頂きました。

  はまなすに一握の砂こぼしけり /勝美
  ひかげればひかげの色に雨蛙  /勝美


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ひねもす俳句:秋涼し

(2007/09/28 掲載)

こどもカラス
霜降や子に餌を運ぶ親鴉 /勝美

公園で運動会の練習中
子供等に影の這ひ寄り冬隣 /勝美

雲の切れ間から陽がさして
蛇笏忌の光あまねく注ぐ空 /勝美

木の下でうたた寝
秋思濃し自首の思案の尽きかねて /勝美

キンミズヒキ
靴擦れの足を引きずり金糸草 /勝美

秋のアゲハチョウ
惜しみなく生きて着てこそ秋袷 /勝美


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ひねもす俳句:秋本番

(2007/10/13 掲載)

万葉植物園のカタツムリ
ひと部屋に合はす身丈や冬支度 /勝美

干された銀杏
シェルターは一家にひとつ冬隣 /勝美

日曜の光が丘公園
犬の目に映るたそがれ秋深む /勝美

彼岸花
夢の中までもつづけり彼岸花 /勝美


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ひねもす俳句:冬近し

(2007/10/29 掲載)

陽に染まる庭木
陰日向なく身辺に秋扇 /勝美

台風一過
日の当る事もあらめや濡れ落葉 /勝美

石庭
冬涛に切り込む舳先影なして /勝美

石灯籠
仏門に帰依一筋や虫しぐれ /勝美

庭園の池の鯉
水澄みて身も露(あらは)なる魚どち /勝美

カメムシ
亀虫や逃げの一発かますのみ /勝美


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ひねもす俳句:立冬も過ぎ

(2007/11/10 掲載)

晴天の路地
ぼろ市へつづくこの道通学路 /勝美

晴れ間の黒猫
猫の手の借り手のなしに日短 /勝美

犬とおっさん
さすらひのはての一服芭蕉の忌 /勝美

ロールキャベツ
重ね着の芯に着痩せの肉潜む /勝美

武蔵野線
焼藷の香り車内に充満す /勝美


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22回国民文化祭とくしま大会に入選

(2007/11/17 掲載)

ひねもす俳句作者の勝美さん、またまた入選。
ひとつは、「22回国民文化祭とくしま大会」に入選。俳人協会理事長の宮津昭彦さんが、勝美さんの句を特選に選んでくれたそうです。

 花種を蒔き散骨の終りけり /勝美

もうひとつ朗報、ふるさと情報カレンダーの優秀作家作品にも。市販のカレンダーに掲載されるそうです。
楽しみですね。(買わないとは思うけど)


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ひねもす俳句:冬晴れの日

(2007/11/26 掲載)

冬の朝日
曉闇に見る極月の街の貌 /勝美

公園の落ち葉
足音の行き交ふまへの落葉かな /勝美

公孫樹の下でフリマ
黄葉はやがて散る散る古着市 /勝美

公園で餅つき
年惜しむ捏ねて搗かれしのみなれど /勝美

パン屋のショーウィンドウ
明日には聖菓一色なりぬべし /勝美


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ひねもす俳句作者の勝美さん、表彰式に出る。

(2007/12/02 掲載)

さいたま市民文芸第6号表彰式
毎度おなじみの勝美さんが、またまた受賞です。今度は「さいたま市民文芸」。
以下は、作者から届いた受賞を知らせるメールより。

さいたま市民文芸第6号表彰式が、12月2日にJACK大宮にて行われました。
優秀賞作品は
「柏餅」と題して
さいたま市民文芸第6号懇親会
   北窓を開く胸襟開くごと
   餅花や梁は手斧の荒削り
   竹の秋日の斑のなかの陶工房
   出逢ふ人なき花冷の屋敷町
   掌に余る葉を手にひろげ柏餅

写真は、表彰式及び懇親会の模様。下の写真左より審査員星野和子先生、北原立木先生、石原栄子先生。
下は山本圭子先生と受賞者


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ひねもす作者の勝美さん、天満書房の俳句文芸賞受賞!

(2007/12/16 掲載)

ひねもす俳句作者の勝美さんが、天満書房の第5回俳句文芸賞を受賞しました。
下が受賞句。

 鶏頭の熱のかたまり壺に在り

天満書房第五回俳句文芸賞の賞状賞品と近代俳人群像
賞状と賞品が今日届いたそうなので掲載します。
賞品はカシオの電子辞書EX-wordのXD-SW6500BKと、副賞は書籍で「近代俳人群像」。
今年一年はとくにさまざまな句会やコンテストで賞をもらっている勝美さん。
賞をもらうもらわないは別としても、ひとつのことに集中する力は、わが父ながらあっぱれです。


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ひねもす俳句:年の暮れ

(2007/12/16 掲載)

クチナシの実
山梔子の枯れても失せぬ色気かな /勝美

クリスマスリースのかかったドア
クリスマスリースの扉開け集金人 /勝美

歳末の提灯の揺れる商店街
華やかに人出待ちたり年の市 /勝美

冬の空に枯れ枝を伸ばす桐
大空にアンテナ伸ばす一冬木 /勝美

見事な黄葉も終わればゴミ袋行き
終末は突如来るもの落葉また /勝美


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ひねもす俳句:正月

(2008/01/03 掲載)

正月の花千両
何はさて正月気分自づから /勝美

元旦の空に浮かぶ飛行船
初晴や希望は形なして浮く /勝美

ご来光2008
改めて初日に目覚む「偽」の世間 /勝美

駅構内の臨時お年賀用菓子売り場
買初めに賞味期限を確かむる /勝美

初詣は近所の小さなお稲荷
初詣まじまじと見るご神体 /勝美


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ひねもす俳句:何でもない朝

(2008/01/27 掲載)

朝の線路
末ながく寄り添ふ仲や目貼剥ぐ /勝美

閉まったシャッター
閉め出しはいつもながらや春寒し /勝美

梅盆栽
「駐車場空き有り」鉢の梅二輪 /勝美

駐車場
寒明けやあまねく兆す日矢の数 /勝美

街頭
冴え返る街灯にみる今朝の顔 /勝美


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ひねもす俳句:旅先にて

(2008/02/21 掲載)

海ほたるのデッキ
海風を浴びてデッキの恋の猫 /勝美

ローズマリーガーデン
復活祭色鮮やかにハーブティ /勝美

洲崎灯台
灯台に高き波音春寒し /勝美

岩井海岸
春潮の膨らむ際をたもとほる /勝美


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ひねもす俳句:早春のシーワールド

(2008/02/21 掲載)

セイウチ
海象の髯の先より陽炎へる /勝美

シャチショー
飽きもせず見る春昼の鯱の芸 /勝美

ペリカン
大口のペリカンもゐて百千鳥 /勝美

王様ペンギンの散歩
薄氷を踏むペンギンの一部隊 /勝美


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ひねもす俳句:三月

(2008/03/03 掲載)

ひな人形
春愁や座り疲れて座り胼胝 /勝美

ひなまつり
人形に造花ひとには桜なり /勝美

別所沼の水鳥たち
春水をキンクロハジロ我がものに /勝美

梅の枝
梅愛づる心は一つ癒さるる /勝美

ばら寿司
生き雛に作り給ひし五目寿司 /勝美


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ひねもす俳句:春の日差し

(2008/03/30 掲載)

しのがやと桜2008
何故ひとは桜の下を好むのか /勝美

草取り
嫁菜摘む老婆大地を摘まみ上げ /勝美

桜の下で2008
石あれば石に腰掛け遍路旅 /勝美

春の子供
春愁の目蓋自然に下がりけり /勝美

春のおでかけ
初めての使ひや陽炎買ひにゆく /勝美


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ひねもす作者の勝美さんの「光の一句」(三重県)

(2008/04/03 掲載)

俳句のくに三重全国俳句募集の「光の一句」部門で勝美さんの句が佳作に選ばれました。

冬蜂の光の方へ向ひけり /勝美

ちなみに応募総数は112,943句。いや〜、10万人が応募するってスゴイですね。


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ひねもす俳句:若葉風

(2008/04/24 掲載)

石南花の花
桟道を踏む石楠花の靄破り /勝美

風柳
聞き流すことこそよけれ糸柳 /勝美

二輪草
此の上は同行二人二輪草 /勝美

そよぐ木
空の窓開け放たれて若葉風 /勝美


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勝美さんダブル受賞

(2008/05/12 掲載)

ひねもす俳句の浦和の俳人こと勝美さんからメールが届きました。
-----------------------------------------------------------
昨日、第14回酔花忌俳句大会に出かけました。
席上、川崎区長賞の賞状と副賞を授与されました。
(副賞は図書券でした)

  さへづりの天へ古刹の塔ふたつ  /勝美

これで今年になって3度目のご褒美です。

この授賞のまえに、地球ボランティア協会から
佳作賞の賞状が送られてきました。

  晩夏濃し地平線まで地雷原   /勝美
----------------------------------------------------------
勝美さんおめでとうございます!
メールは「まあ、ぼちぼちやな。」と締めくくられていました。

▼川崎区長賞授与式の様子と賞状
川崎区酔花忌俳句大会川崎区長賞



川崎区長賞賞状 あなたの一句が地球を救う佳作賞状
川崎区酔花忌俳句大会の賞状「あなたの一句が地球を救う」佳作賞状

酔花忌というのは、川崎出身の詩人・作詞家の佐藤惣之助の命日。
「酔花」の俳号で俳句も詠んでいたそうです。
佐藤惣之助についての詳しいことは、佐藤惣之助 - Wikipediaで。


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ひねもす俳句:初夏

(2008/05/17 掲載)

テッセンの花
一輪の大き夏花や供養塔 /勝美

芽が出まくりのジャガイモ
父の日もごろごろ髭を剃らずをり /勝美

花屋の店先
巴里祭花舖は鉢花溢れさす /勝美

公園の木立
緑蔭や葬送の列はや見えず /勝美

【作者より注釈】
夏花は「げばな」とよむ。夏安居(げあんご)90日間懇ろに
花を仏に供える、その花をいう。


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ひねもす俳句:六月

(2008/06/02 掲載)

幼子の朝食
手掴みに作法などなし裸の子 /勝美

カタバミの路地
酢漿(かたばみ)を咲かせ空き家となりにけり /勝美

飛行船
麦秋やふつくら浮かぶ飛行船 /勝美

滑り台
虹ならばなほ良かるべしすべり台 /勝美


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ひねもす俳句:夏まぢか

(2008/06/18 掲載)

風船プール
ガリバーの黴の胞子や気球めく /勝美

大工の昼休み
長柱立てて大工の三尺寝 /勝美

ハクウンボクらしき木
白服の行くや修学旅行生 /勝美

ガクアジサイ
青玉を掌もて掬へり額の花 /勝美

向日葵はまだ蕾
向日葵の単眼何を窺ふや /勝美


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ひねもす俳句:盛夏

(2008/07/17 掲載)

ランタナ
ランタナは季語に未だし七変化 /勝美

鯱と扇風機
許されてしばしの午睡調教師 /勝美

獅子唐
青唐辛子己が辛さに青ざめる /勝美

ゾウのじょうろ
水遊びつづくや俄雨のなか /勝美


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ひねもす俳句:夏休み

(2008/07/28 掲載)

アザミの綿毛
旅立ちに言葉はいらぬ夏あざみ /勝美

盆踊り会場
ふるさとの大仕掛けなる誘蛾灯 /勝美

たんぼの中に咲く蓮の花
蓮開く打ち止めとなるパチンコ台 /勝美

赤すぎる夕焼け
霍乱や憤怒の色の街に住み /勝美


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ひねもす俳句:残暑

(2008/08/14 掲載)

溜め池に糸を垂らす釣り人たち
釣といふ殺生四万六千日 /勝美

腕にとまる蝉
暫くの生命を休め蝉鳴かず /勝美

すごい勢いの夕焼け雲
夕焼けを戴き街に言葉なし /勝美

光の輪
喜びは尾を曳くものよ北京夏 /勝美


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ひねもす俳句:秋暑し

(2008/09/03 掲載)

回転寿司
秋暑し手つかずの皿回るだけ /勝美

夏の終り
新涼や早くも点る街路灯 /勝美

葡萄一房
一粒の葡萄一句を生ぜしむ /勝美

秋茄子
茄子の花やがて一句となる言葉 /勝美

玉すだれ
ゼフィロスの秋声耳にひとり旅 /勝美


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ひねもす俳句:初秋

(2008/09/24 掲載)

干菓子
このごろは耳を澄ませば秋の声 /勝美

お砂場
ひそやかに砂場に埋めてゐる木の実 /勝美

コリウス
植え込みをパッチワークに文化の日 /勝美

女郎蜘蛛
稲妻や生まれしものにある手肢 /勝美

秋の蝶
飛ぶやうに巡り巡れり秋遍路 /勝美


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ひねもす俳句:秋晴れの日

(2008/10/11 掲載)

2008年の金木犀
木犀の匂ひの波動吾をゆする /勝美

2008年秋の花水木
老いらくや色なき風に吹かるのみ /勝美

お地蔵さん
信仰の洋も和もなし文化の日 /勝美

秋晴れの空
営みに蓋をする屋根冬隣 /勝美


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ひねもす俳句:更けゆく秋

(2008/10/17 掲載)

ホトトギスの花
杜鵑草保護といふ名の塚破壊 /勝美

塀をのぼるカマキリ
扉死守枯蟷螂となるまでよ /勝美

トンガリ鶏頭
天を衝く意気のデモ隊鶏頭花 /勝美

秋祭り
先生も自前の法被秋まつり /勝美

栗の実ひとつ
掌中の珠さてこそと栗のつや /勝美


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ひねもす俳句:秋の旅路

(2008/11/04 掲載)

行てに海
坂の町突進ならぬ消防車 /勝美

港の女学生
日向ぼこ悩みに胸を痛めつつ /勝美

父娘で釣り
沙魚日和指導よろしき竿さばき /勝美

観光用の城
今出来の城といへども蔦紅葉 /勝美

駅弁食す乗客
短日や手早く済ます車内食 /勝美


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俳句:冬のはじまり

(2008/11/21 掲載)

剥いたみかん2つ
着膨れや今日は秘仏の公開日 /勝美

軒下の吊るし柿
提灯や秩父夜祭待ち遠き /勝美

田舎の畑風景
蟷螂の枯には広き天地かな /勝美

見晴らしの丘から街を臨む
我が暮し楽にならざり冬霞む /勝美

おからドーナツをたべる
うつ田姫もの食ふこともありぬべし /勝美


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ひねもす俳句作者、さいたま市民文芸第7号優秀賞

(2008/12/03 掲載)

ひねもす俳句作者の勝美さんが、さいたま市民文芸第7号優秀賞に入賞しました。
さる11月30日、JACK大宮での表彰式に出席したとのことです。
入賞句は以下。

 

夏山登山

   山開きたる雲中に汚れなし /勝美

   水音の耳を離れずお花畑 /勝美

   鉄梯子懸かる岩角明易し /勝美

   遭難碑脇に積み足す小ケルン /勝美

   岩壁に残るカラビナ晩夏光 /勝美


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ひねもす俳句:師走

(2008/12/11 掲載)

池を見る子
十二月八日を知らず子は育つ /勝美

鳩たち
陰日向なく働いてはや師走 /勝美

大根ほり
今頃は京都にあれば大根焚 /勝美

芋がら
曝さるる皺の隅々日向ぼこ /勝美

おろし蕎麦
冬夕焼心尽くしの皿の数 /勝美


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ひねもす俳句:年忘れ

(2008/12/28 掲載)

ノイバラの実
繭玉にそそぐ光を顔に受く /勝美

冬木の芽
冬木の芽ベンチに並ぶ顔馴染 /勝美

ミツマタのつぼみ
各局のマイクの拾ふ街師走 /勝美

ヤマブキの実
支へ合ふ家族四人や冬深む /勝美

実がほとんど落ちたヤブラン
次々と理想は高し龍の玉 /勝美


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ひねもす俳句:寒明け

(2009/01/23 掲載)

冬の大仏
冴返る風にあらがふことをせず /勝美

子供部屋
豆撒きの近い部屋整頓しやう /勝美

ぬいぐるみと足
春寒し足に食ひつくぬいぐるみ /勝美

馬の遊具
春めくや遊具ひたすら子供待つ /勝美

クジラの遊具
海原を恋ふ眼差しや寒の明け /勝美


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ひねもす俳句:早春

(2009/02/16 掲載)

アンテナ
黄砂来る気配早くもキャッチせり /勝美

駄菓子屋
啓蟄の店に溢るる色色色 /勝美

福寿草2009
隠し事なしと磯巾着ひらく /勝美

蛇口
蛇口より春光ほとばしるべかり /勝美

龍のヒゲ
ビー玉の青し陽炎見ゆるなり /勝美


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ひねもす俳句:春の陽

(2009/03/16 掲載)

四葉サンデーマート
白妙の衣干しあり春の山 /勝美

水車公園の菜の花
花菜とは娘の名前うららけし /勝美

水車公園のたわし
馬繋ぎあるじは花の雲の中 /勝美

クリーニング屋の洗濯物
四月馬鹿エコといふ名の洗濯屋 /勝美

区民農園
蛇出でし穴を点検作業中 /勝美


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ひねもす俳句:過ぎゆく春

(2009/04/16 掲載)

メルカートエルベ
慈しみ籠めてハム買ふ聖五月 /勝美

ドゥエトッリからの眺め
迷宮のゴールは塔よ南風 /勝美

ジェラート
 紅白はめでたき色や花菖蒲 /勝美

ボローニャの回廊
振り向きもせず入園の決まりし子 /勝美

ボーボリの庭
泉へと向かふ三三五五のひと /勝美

サクラとブランコ
子は母に呼ばれて帰る花踏んで /勝美


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ひねもす俳句:五月

(2009/05/03 掲載)

新緑2009
新緑やあちこちにある青テント /勝美

森の切り株
牧神の椅子目前に蟻すすむ /勝美

城北公園の桐の花
でくのぼうと呼ばれ歩むや桐の花 /勝美

木漏れ日2009
球場に快音ひびく夏木立 /勝美

鯉のぼり2009
わだかまり無きこそよけれ吹流し /勝美


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酔花忌俳句大会2009

(2009/05/12 掲載)

ひねもす作者勝美さんが、川崎の酔花忌俳句大会2009に出席しました。

酔花忌は、川崎出身の詩人・作詞家の佐藤惣之助の命日5月15日を記念して開催。
佐藤惣之助は「酔花」の俳号で俳句も詠んでいたそうです。
詳しいことは、佐藤惣之助 - Wikipediaで。

応募句は、15位。(「おはずかしい限り」と作者弁。)

溪水を掬ふ指先新樹光 /勝美

当日の句会は、席題2句で1句目は花水木(季語)、他はふるさと(詠込み)。

花水木煉瓦で囲ふ女学校   /勝美
ふるさとの棚田天まで風薫る /勝美

2句とも高点だったそうです。
その場で発句するのは、瞬発力が要りそうですね。


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ひねもす俳句:片蔭

(2009/05/26 掲載)

喫茶店のショーウインドウ
幻滅なけれ夜の遠目の蛍こそ  /勝美

バスターミナル
緑蔭を求めてバスの来たりけり /勝美

川の上の道路
河童忌の道路は川の上にまで  /勝美

カメレオン
自らを決めかねゐたり七変化  /勝美

でかガエル
囚はれの異星人めくがまがへる /勝美


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六月の植物園

(2009/06/13 掲載)

フェイジョアの花
フェイジョアの花の終りの梅雨入りかな  /勝美

池の淵のミソハギ
みそはぎの水漬く芭蕉結びの地 /勝美

睡蓮
睡蓮や眠気を誘ふ昼下り  /勝美

ホタルブクロ
商店街蛍袋に灯をともす  /勝美

カノコユリ
清姫の赤き執念鹿の子百合 /勝美


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ひねもす俳句:梅雨のなか休み

(2009/07/01 掲載)

七夕かざり
七夕や三ツ星適ふ高尾山 /勝美

雨上がりのクモの巣
朝日浴びレースの真珠生き生きと /勝美

肩組んで歩く
この道や茅の輪くぐれば新しき /勝美

桃たくさん
箱入りは娘のみかや桃もまた  /勝美

雨上がりのヤツデ
天狗棲む山といひけり佛法僧 /勝美

(↓作者よりコメント)
ちなみに七夕は秋の季語、桃も秋の季語、
蜘蛛の巣は夏、茅の輪も夏、
八つ手の花は冬の季語。八つ手は季語でない。
佛法僧は夏の季語。


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ひねもす俳句:夏を生きる

(2009/07/22 掲載)

アケビコノハの幼虫
火に死すに通草木葉蛾(アケビコノハ)の幼くて /勝美

浴衣で縁日
担ぎ手の力自慢や宵神輿 /勝美

ハナムグリ
埃及の王家の谷の花むぐり /勝美

カラスウリの花
まぼろしを紡ぎて烏瓜の花  /勝美

ムクゲの花
夢ひらくフレンチカンカン花木槿 /勝美

ピーマンを選びました
料理するまでのピーマン握り締め  /勝美


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ひねもす俳句:秋風吹く

(2009/08/26 掲載)

宵の月
爽やかな空の下なる投票所 /勝美

高速バスの切符
入手せし往復切符秋彼岸 /勝美

高速バス乗り場
古里へ思ひは一つ竹の春 /勝美

ホテルの朝食
 一食に感謝の祈り鉦叩  /勝美

シュウカイドウの花
あみだ籤折れて行き着く秋思かな /勝美

何の虫だろう?
日照の少なし虫の色くすむ  /勝美


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ひねもす俳句:秋散歩

(2009/09/14 掲載)

秋祭り 赤塚縁日
出陣の勇み足なり祭り衆 /勝美

秋の原っぱ
吾輩の原や虫鳴くこと許す /勝美

白彼岸花
白彼岸花の曳く影白からず /勝美

ぶどう一皿
 葡萄選る一語一語を選ぶかに  /勝美

ディスプレイはハロウィン
定番の飾り西洋かぼちやかな /勝美


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ひねもす俳句:爽やかな休日

(2009/10/17 掲載)

エノコログサ
猫じやらすことに倦みけり猫じやらし /勝美

光が丘公園の紅葉はじめ
公園に来れば池あり紅葉あり /勝美

イイギリの赤い実
飯桐の実に姦しき鳥の声 /勝美

運動会の玉入れ
玉入れの玉は手作り運動会  /勝美

イチゴショート
差し入れのケーキ夜なべの灯の眩し /勝美


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ひねもす俳句:冬空

(2009/11/27 掲載)

サンバカーニバル
寒垢離の歩みたたらを踏みゐたる /勝美

わたあめ
わたあめは夢のごとしよ日脚伸ぶ  /勝美

不断草(スイスチャード)
風邪予防野菜サラダを食ふも良し /勝美

和太鼓
障子震はす渾身の太鼓の音  /勝美

ベランダの落書き
らくがきの消されもせずに小六月 /勝美


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ひねもす俳句:年の暮れ

(2009/12/23 掲載)

夏みかん
アイデアの未熟なるまま年暮るる  /勝美

補助輪付きでgo!
ゆく年の道あるところ何処までも  /勝美

クリスマスイルミネーション
点滅を余儀なくさるる聖樹かな /勝美

冬の鉢花
顔色を窺ひながら日向ぼこ  /勝美

マンホール
臭きものには蓋をして年を越す /勝美


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ひねもす俳句:松過ぎて

(2010/01/08 掲載)

しめ飾り
どんど焼きまでの飾りの影薄し /勝美

買い物
恵方道とはコンビニの独居老  /勝美

風呂屋開店前
骨正月早く風呂屋が開かないか /勝美

白富士
初富士や刻刻かはる街の貌   /勝美

ロウバイ
臘梅の臘の溶け出す日差し得し /勝美


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ひねもす俳句:春を待つ

(2010/01/27 掲載)

鳥が飛んでいく
ひと時を過せし山河鳥帰る /勝美

大道芸人
春昼や大道芸にひとは酔ひ  /勝美

冬木立
木木の影大地に碓と冴返る /勝美

公園で散歩
待春や袋へ木々の落し物   /勝美

夜の伊勢崎町モール
節分へ向けてモールの蠢動す /勝美


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ひねもす俳句:梅満開

(2010/02/17 掲載)

マグロの頭
春愁ひ目玉に宿る海の色 /勝美

マグロ解体ショー
新社員解体ショーといふ試煉  /勝美

梅満開
佐保姫の衣干さるる大樹かな /勝美

午後のお茶
春陰や時間ばかりが過ぎてゆく   /勝美

ひよ子饅頭
囀りに色あらば濃きひよこ色 /勝美


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ひねもす俳句:陽を浴びて

(2010/03/05 掲載)

木蓮の芽
鬱勃の氣のあらあらと新社員 /勝美

ブロッコリ
啓蟄のロボット腕を高高と /勝美

小松菜
嫁菜飯死ぬまで生くる存念と /勝美

入る猫
龍天に登る日猫のしなやかに /勝美

春の雑草
色に出て彼岸の草の逞しさ /勝美


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ひねもす俳句:春のこども

(2010/04/13 掲載)

白ヒヤシンス
耳もとに誰かささやく風信子 /勝美

チューリップの花束
当節のルームシェアの鬱金香 /勝美

公園動物
イルカに乗つて春潮の地中海 /勝美

砂場遊び
砂山を崩す遊びや春深む /勝美

サクラソウも満開
さへづりや桜色なる雲の中 /勝美


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ひねもす俳句:芳しき初夏

(2010/05/04 掲載)

バーニャカウダ
夏来るや頬つややかに光りあふ /勝美

byebyeblueメインの肉料理
麦秋や肉と野菜と山なして /勝美

浦和名物うな子ちゃん
蒲焼の匂ひを煽る団扇かな /勝美

別所沼を歩く
乱反射して子にとどく新樹光 /勝美

新緑に噴水
噴水の放つオゾンの水しぶき /勝美


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ひねもす俳句:入梅前

(2010/05/31 掲載)

ヨーヨー釣り
紫陽花の毬の混み合ふひとところ /勝美

公園の花
風来れば風に口開く燕の子 /勝美

水遊び
跣足の子石に登つてみたものの /勝美

畑の茄子の苗
金網の背後基地の地茄子の花 /勝美

水車公園のたんぼ
天界を植田の底に覗きけり /勝美


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ひねもす俳句:六月の植物園

(2010/06/22 掲載)

池の亀
炎天下つひぞ浮木(ふぼく)の見当たらず /勝美

藤棚の下から
在るや在らずや「現の証拠」を示す札 /勝美

狛犬うしろ
汗の尻威厳崩して掻くべきか /勝美

アサザの花もよく見れば綺麗
東京大仏に縁のあるやも「金蓮子」 /勝美

睡蓮の花盛り
つぶやきを聞き逃さじとひつじぐさ /勝美


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ひねもす俳句:土用前

(2010/07/08 掲載)

さくらんぼ
人類に尻尾は失せしさくらんぼ /勝美

ねこねこ
飛び出すな荒るる気配のはたた神 /勝美

角のラーメン屋
犯人の逃げ込みし店土用前 /勝美

東武ストアの笹飾り
叶はざる願ひとはいへ星祭 /勝美

のうぜんかずら
凌霄の花を灯りの闇夜道  /勝美


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ひねもす俳句:夏休み

(2010/07/20 掲載)

福島の夏朝日
浮き出づる雲の存在今朝の秋 /勝美

ヒメヒオウギズイセン
信念にぶれなき門徒姫檜扇 /勝美

ポーチュラカ
口遊ぶポーリュシカポーレポーチュラカ /勝美

濃紺しぼりの朝顔
新涼や白地に紺の野良姿 /勝美

ゴーグル
水中眼鏡竜宮城の門開き  /勝美


注記: 姫檜扇水仙(ひめひおおぎすいせん)は別名「もんとぶれちゅあ」と言う。


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ひねもす俳句:蝉しぐれ

(2010/08/16 掲載)

湧水の遊び場
竜淵に潜むと言へど子は遊び  /勝美

草むらの重機
リリパットの機械仕掛けの秋の虫 /勝美

蝉の穴
蝉の穴そは冥界の出入口 /勝美

蛮カラ浦高生の像
無月かな貫一役のリハーサル /勝美

ワークショップで変な帽子をかぶった
悲しみは笑ひに転ず防災日  /勝美


注記: 「りゅうふちにひそむ」は秋の季語


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